越後三山周辺(新潟) 阿寺山(1508.8m) 2020年11月7日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:36 車止め−−5:39 登山口−−5:43 広堀川本流−−6:00 支流に入る−−6:05 龍神碑−−6:30 沢から離れる−−8:38 阿寺山 9:01−−9:52 沢−−10:04 龍神碑−−10:09 広堀川本流−−10:21 登山口(林道)−−10:23 車止め

場所新潟県南魚沼市
年月日2020年11月7日 日帰り
天候
山行種類一般登山だが上部は雪山
交通手段マイカー
駐車場車止め前に駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無登山口付近が草がうるさい
危険個所の有無無し
山頂の展望東側が開ける
GPSトラックログ
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コメント雪が来る前に登ろうとしたが既に積雪して山頂付近では膝丈までの重い新雪でラッセルだった。雪がこれほどあるとは予想しておらず長靴の中に雪が入って靴下が濡れてしまった。登山道は思ったよりまともだが案内標識がほぼ無いので要注意。ピンクリボンの目印は多数設置されている




車止め前に駐車余地あり 車止め。施錠されていないが登山口まで僅か
登山口。地形図より奥にある 広堀川本流。左岸に登山道が続く
護岸上も登山道の一部 人工の川にかかった短い橋
広堀川本流を離れて右手の支流へ 龍神社(標高590m付近)
標高630m付近 標高750m付近で初めて雪が登場
標高750m付近 標高880m付近
標高1000m付近。雪が増え始める 標高1090m付近。雪が連続
標高1340m付近。徐々にラッセルになってくる 標高1410m付近。カモシカの足跡
標高1480m付近。奥の丸いピークが阿寺山 標高1480m付近から見た南西方面
標高1490mから見た北〜東〜南の展望
阿寺山への最後の登り。積雪で夏道不明 木の隙間で夏道が分かる
阿寺山山頂 雪に埋もれた三角点の発掘に成功
阿寺山から見た越後駒ヶ岳〜利根川水源山脈
阿寺山から見た八海山 阿寺山から見た日向山山頂の建物
阿寺山から見た利根水源山脈方向 位置を変えて藪が入らないよう撮影
休憩を終えて下山開始 積雪は長靴でギリギリ雪が入るか入らないかのレベル
標高1050m付近 標高970m付近
標高830m付近で沢に出る 標高640m付近
人工の川。ここだけ激流 護岸の上
砂防堰堤に野生動物撮影用デジカメあり 広堀川を離れて草の荒れ地を林道へ
登山口。案内等はなくピンクリボンが目印 車止め
地主は東邦亜鉛らしい


・私にとって阿寺山と言えば長野/岐阜境界の阿寺山地の阿寺山しか浮かばないのだが、魚沼地方にも阿寺山がある。越後三山の八海山の南側に位置し、登山道があるので普通に登れる山である。八海山もまだ登っていないが積雪の問題もありまずは周辺の阿寺山からとした。先週見た八海山は北側からなので真っ白だったが、南側はそれほど積雪は無いと予想した。

・登山口は山口集落奥の林道。地形図に破線が出ているが、広堀川を渡るような道の付き方になっているが橋はあるのだろうか? 今の時期は年間でも最も川の水量が少ないはずで、橋が無くても渡れるのかもしれない。

・先週同様に飯山、十日町経由で魚沼に入る。いつもなら三国川の十字峡へと向かうことが多いが、今回はもう少し北となる。カーナビに導かれて山口集落を通過し広堀橋を渡ってダートに変わる。この付近で登山口の案内があっても良さそうだが、ここまで標識は皆無。まさか廃道化してしまったのだろうか?

・ダートの道は両側から背の高い草がはみ出して車のボディーを擦るような道で、普通なら車で入らないかもしれないが路面状況はそれほど悪くない。草地帯を抜けるとロープの車止めが登場、道端に登山口の案内らしい標識が登場して一安心。地形図ではこの付近に登山口があるはずで、おそらく林道をもう少し先に進むとあるのだろう。本日はここで仮眠。

・翌朝、まだ暗い中をLEDライトを点灯して出発。暗くて山の様子が見えないが、雪があっても大した量ではないと予想してスパッツ等の冬装備は持たなかった。多少の雪なら長靴なので問題ないだろう。

・登山口があるはずの林道の左側に注意しながら進むと、最初の右カーブにピンクリボンの目印が登場し、左に道らしき筋が分岐しているが標識は一切ない。でもどのみち登山道は広堀川沿いにあるので林道を離れて北上する必要があり、この道が登山道であろうとなかろうと沢へ行ければいいだけだ。

・どういうわけか林道周辺には立木が無く一面の草原になっている。自然にこのような植生になったとは思えず、以前に人工的に伐採されたのは確実だ。ただ、植林もしないで放置状態なのは解せないが。

・道はちょっと薄めだが迷うほどではなく、ピンクリボンがずっと続いている。予想通り沢沿いに出ると沢の左岸に沿って緩やかに登り始める。ここまで登山道の案内標識は無いが、おそらく登山道に乗ったはずだ。あとはこの沢の渡渉が可能かどうか。水量は多く簡単に渡れそうな場所があるとは思えないので橋があるのだろうか。

・沢沿いの道は予想外に対岸に渡ることはなく左岸側を登っていく。支流が流れ込む箇所があるが水量は少ないので橋が無くても全く問題なし。1か所だけ人工的な水路がありすごい勢いで水が流れ落ちる場所があり、ここだけは短い板の橋が架かっていた。幅が狭いので橋など不要だが。

・標高550m付近で道は本流を離れて左岸側の支流を登り始める。結局、本流を渡るような場所は無かった。支流の水は細くほとんど問題にならないし、すぐに沢から離れて斜面を登るようなルートに移った。

・標高590m付近で小さな平坦地が登場し「龍神社」の標識があった。ここで初めて阿寺山への登山道である標識が出てきたが、登りの行き先は八海山と出ていた。

・再び沢沿いにルートは移り、水がほぼ枯れた沢を登っていく。滝等の危険個所は無く、沢なので石が多いだけの普通の登山道だった。

・標高750m付近で僅かに積雪が現れる。今シーズン初めての新雪だ。この標高で雪があるということは山頂では思ったよりも雪があるかもしれない。長靴で対応できる程度の積雪ならいいのだが、長靴に雪が入るくらいあると困るなぁ。それに長靴は登山靴よりも足が冷えるので雪の影響はより強い。もう1枚靴下を持ってくれば良かったかなぁ。

・標高830m付近で登山道は沢から斜面に上がり、以降は斜面を上がっていく。沢の登山道は整備されていなくても藪が無かったが、沢を離れると笹や灌木があるので登山道の整備がされていないとすぐに藪に埋もれてしまうが、沢から離れても道は良好で明らかに人の手が入り整備が継続されているのが分かる。これなら山頂まで安心して歩けそうだ。

・このルートは北向きの尾根ということもあり、積雪は徐々に増えてくる。雪の上には人の足跡は無く小動物やカモシカの足跡ばかりだ。あの登山口の様子からして利用者が多いとは思えない。現代は八海山に登るならゴンドラだからなぁ。

・積雪が少ないと雪と地面の落ち葉の境界が非常に滑りやすく、まだ靴底のパターンが摩耗していない長靴でもダメで、下りは苦労しそうだ。登山道を掘り返してしまうが軽アイゼンがあった方が良かった。

・高度が上がるといよいよ積雪量が増えて今季初の新雪なのに今季初のラッセルになってきた。まだ気温が高い時期なので重い雪で、積雪が足首くらいから足が重くなってくる。ただし、冬の時期のような踏み抜きが無いのは大いに助かる。あれは体力を非常に消耗する。

・山頂付近では積雪は30cmを越えて長靴でも中に雪が入り込むくらいまでになり、靴下が濡れてしまった。標高1500mでこれほど雪があるとは思わなかった。

・山頂手前で傾斜が緩んで小さな尾根を乗り越えて低い笹原の小さな平坦地に出る。ここで登山道は左へ曲がるようだが阿寺山山頂は右方向なのでそちらへ。この積雪では夏道は全く不明で、笹が雪に埋もれて真っ白な場所を進んでいき、最後の登りにかかって灌木が出てきたら木の枝の間隔が開いたルートがあったので、そこが夏道なのだろう。

・僅かな登りで阿寺山山頂に到着。阿寺山地の阿寺山は山頂まで桧の植林が広がって展望皆無だったが、魚沼の阿寺山は森林限界の様相を呈して木は低く、展望を大きく遮るものは無かった。さすがに越後三山は目の前で大迫力。八海山は南斜面を見ているのに結構白かった。先週の雪があまり溶けていないような。南に目を向けると刀根水源山脈の山々で、大水上山〜巻機山までずらりと並んでいた。こちらも白い。南西方面は低い灌木で展望がすっきりしないのが残念だった。

・さすがに今回は疲れたので山頂で休憩。風は弱いのでどこでも休むことができたので、山頂の雪を踏み固めてその上にザックを寝かせて椅子代わりに。その最中に偶然にも雪に埋もれた三角点にぶち当たった。今日は日本海側の天気は下り坂で当然ながら誰も登ってくることは無かった。

・帰りは往路を戻る。積雪が減って半端な区間が最も滑りやすく、灌木に掴まりながら注意深く下った。斜面から沢に下ればもう滑る区間は無し。雪もほぼ無い。

・駐車箇所に戻り、着替えてから舗装道路まで戻って車の中で昼寝。天気予報通り下り坂でお昼頃には雨が降ってきた。早めに登って下山して正解だった。これからの時期は寒気が入って日本海側の天候が崩れることが多くなるので、しばらくは太平洋側に活動拠点を移すしかないだろう。

 

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